献詠-東北関東大震災の被災者の皆様へ

 謹んで東日本大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申しあげます。そして被災された方々がご不自由な生活から一日も早く抜け出られますように、日本の一日も早き復興と繁栄を台湾歌壇一同、心よりお祈り申しております。

 

国難の地震(なゐ)と津波に襲はるる祖国護れと若人励ます              蔡焜燦

大地揺れ大津波襲ふ 難さけし東北の人に幸あれかしと               黄伯超

避難所の夜は寒からう不安だらう大震災を凌ぐ人らよ                高淑慎

国被ふ災厄かくも大なれど我信じゐる大和の民を              高井敬子

福島の身を顧みず原発に去りし技師には妻もあるらん               花城可裕

被災地の生と死の報道見続くる身の暖衣飽食詫びたき思ひに            劉玉嬌

原発にいざ立ち向かう武士たちよどうかご無事に生きてくだされ         陳姿菁

日本人よくじけないで悲しみの倍の喜び返ってくるまで           (同上)

筆談で「日本どうか」と聴く爺の手を取りぎゅっと唇噛み締む       舘量子

被災地に何かをすべきと思へども非力な我は寄付と節電         坂口隆裕

美しき心のふるさとくずれ落つサイコロのよう只黙祷を          鄭 昌

神あらば心の祖国の災難をとくとく鎮め幸ぞ賜はれ            林禎慧

大なゐに津波にも負けぬ日の本の雄雄しき友どち立ち直れかし      (同上)

再三の国難に遭ひし我が友よ春はそこまで近づきしものを        (同上)

冬されば春遠からじと人の言ふ日本の友よいざ団結のあれ        (同上)

神風の生れ代りか原発を護る勇士らに神の加護あれ            陳瑞卿

大地震津波襲へる友邦に両手を合はせ無事を祈らん            江槐邨

未曾有なる大災難に秩序正し日本民族は世界の典範           (同上)

一瞬にて村諸共に影消ゆる遥かより謹みて黙祷捧げむ             黄培根

テレビ見て心痛みただ涙ぐむ一日も早く復国あれかし           高寶雪

東北の大地震津波の情報をテレビで見つつ我涙する            謝白雲

幾度も電話にて無事確かむる昔なつかしき日の本の友へ          林百合

九度地震津波襲ひし日の本の友ら明るく生くるを祈る           陳珠璋

黙々と天災地変に耐へ抜きて復興に励む人ぞ美はし            李英茂

わが涙悲涙と感涙こもごもに被災にめげず生き抜く人ら         (同上)

石巻の大地震と津波独り居の卒寿の師母は如何にぞと聞く         林蘇綿

志して励めよ復興美しの日の本の国不屈の魂               陳清波

大地震原発事故の国難に従容として立ち向かふ日本            荘進源

巨大なる地震に命取られたる御霊の冥福只ただ祈る            荘淑

国挙げて未曾有の国難対処する大和魂存亡の秋              姚望林

大地震相次ぐ津波「艱難汝を玉にす」頑張れ!日本            林燧生

悲惨なる災害なれど日本の友よ畏れず出せ底力              林碧宮

涙のみ震災に挑む日本の友よしつかり頑張れ復興近し          (同上)

被災地の皆さまよ気を落さずに諸人こぞりて慰問を捧ぐ          蔡佩香

日の本の被災の民に神々の御加護あれかしとひたすら祈る         呉順江

持ち家もカーもことごと流れゆくテレビニュースに瞼がにじむ       李錦上

地震津波跡形も無く痛ましき慰めの言只祈るのみ            (同上)

荒れ狂ふ津波に退避報道す大和女の勲雄雄しき             (同上)

日の本の民よ頑張れ麗しき故郷(さと)復興の日ぞ遠からじ                  黄振聲

何もかも失はれても勇ましく立ち上がる人に賛歌惜しまず        (同上)

雪の夜は如何に過すや校舎にて竦む避難者よ我も眠れず         (同上)

敗戦を乗り越えて来し日本なり震災復興遠くにあらず           高淑慎

団結と正義名高き日の本に神の御加護の永遠に絶えざり          林聿修

未曾有なる苦難の冬過ぎ春近し復興の日の早きを祈りて         (同上)

遠き日の母国日本の被災地に桜早よ咲け幸ともなひて          (同上)

美しき祖国の沿海呑みこみて大津波すべてを攫ひ尽くしぬ         黄教子

世界中が見てゐる応援してゐると伝へてあげたき避難所の        (同上)

恐怖不安寒さに耐へて秩序ある日本と言はれ悲しくもうれし       (同上)

この先の長き苦難の道の辺に咲く四季の花やさしくあれかし       (同上)

曾ての日「吾が国」と呼びし土地なれば此の災害の身に沁みていたし    鄭埌耀

(ことわり)を忘れし神かや諍はず平和のみ願ふをかくも痛むる  (同

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